この作品は18歳未満閲覧禁止です
理想と偽装の向こう側
第23章 幸か不幸か
「危ないな…」
「ん?香織、どうしたの」
「あっ…ちょっと…」
その時、遠くから車のブレーキ音か聴こえた。
不意に、嫌な予感がした…。
まだ、離れてる。
念のために、お母さんたちに声を掛けようとしたら、ブレーキ音が大きくなる。
聴こえた方向を見ると、運転手はハンドルを取られたのか驚愕している。
全てが、一瞬だった。
「キキー!ガンッ!ガンガンッ!」
車は甲高いブレーキ音がした後、激しくぶつかり急停車した。
「キャアァァー!!」