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理想と偽装の向こう側
第10章 信頼と疑惑
トントンと、資料揃えて片付ける。


井関さんが近寄って来て


「今日は、ご苦労様!素晴らしいプレゼンだったわよ!皆さん褒めてたわ」


「本当ですか!有難うございます!」


「来週の会食も、宜しくね!」


「はい!」


私は、充実感で会社を出て、家路に向かおうとした時


「チャチャララ~!」


メールだ…送り主は、嘉之だった。


『今夜、来れる?』


いつも一言だな…
そう思いながらも、浮かれてしまう。


『行けるよ!何か作ろうか?』 


『作って、駅で待ってる。泊まれる?』


ドキュン!!としつつ


『大丈夫だよ。用意してから向かうね』


送信…。


最近、忙しかったから久々だな…。


何を作ろうかな~!


ワクワクしながら、急いで帰った。

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