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理想と偽装の向こう側
第10章 信頼と疑惑
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お昼になり、休憩スペースでぼう~っとする。


朝、アリナ〓ンを飲んだが精神的にかなり疲れていた。


明日の土曜日は、爆睡したいな…
呼び出されなかったらだけど…。


「はぁ~」


「渡辺さ~ん!ため息付いて、悩み事ですか~?」


ん…この声は…元木柚有葉!!


昨日の光景が蘇り、ちょっと気分が良くない。


イカン、イカン、あれしきのこと片想い中は、しょっちゅうだったじゃん!


でも、元木さんは開口一番、爆弾を用意していた。


「渡辺さ~ん!聞いて下さ~い!昨日、須永さんとメルアド交換しちゃいました~!きゃは!」


瞬間…

チュドーン!!!!!

爆撃音が聞こえた気がした。


はい!?
私が二年がかりだったのをアナタは一週間とな?
また、何でそんな展開??


「結構~盛り上がったんですぅ~。お互いの好みとか話したりぃ。今彼女とかいないみたいなんで見た目好みじゃないけど~結構楽しかったし~こうゆうタイプもありかなって思いましたぁ~」


「彼女…いないって…?」


「はい~!みたいですよぉ~」


まぁ…例え私が彼女としても、今はちょっと間が悪い…
プロジェクトに影響するかもしれないし、梶さんみたいな考えじゃない人もいるだろうし。


でも、これと携帯は別問題だ!

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