この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
理想と偽装の向こう側
第5章 トラウマ
小田切さんは、私の頭をポンポンと軽く撫でる。


そうされると胸の辺りが温かくなり、少し落ち着いてきた。 


「俺は、彼に会ったことないから意図は分からない。香織んを必要じゃなかった訳でもないかもしれない。でも最終的には、香織んは自分を責めてるんだろ?」


「…はい…私が…もっと心広ければ…彼のこと温かく見守っ…ふっ…」


言い終わらない内に、涙が勢いよく流れだす。


「無理…するな…」


そう言って小田切さんは、助手席にいる私の頭を胸元に引き寄せ、背中さっきの頭と同じく一定のリズムでポンポンと擦ってくれた。


分かっている、そんなの『偽善』なんだ。


私は自分がやってきたことを無駄じゃなかったと思いたいだけ…。


小田切さんも、それを解ってるんだろう…。


/1069ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ