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理想と偽装の向こう側
第21章 逆転
私は受かれてバイトに入ってる


「暢く~ん!」


「何ですか~香織さん!」


を呼びつけた。


「暢くんも良かったら、何か飲んでよ!」


「えっ!でも…」


「一杯だけ…付き合ってあげて。香織の奢りだから」


暢くん微笑む黎子が、異様に綺麗に見えた。


「はい…じゃあ、お言葉に甘えますね!ありがとうございます。」


暢くんも、美青年の儚さが消えて何か凛々しい…
と、言うかこの二人の空気感が何か出来上がって感じる。


「黎子…あのさぁ~暢くんと…」


「香織!浮き足立たないよう気を付けてなさいよ!」


さっきまでと、打って変わった。


「は、はいっ!」


「嘉之…まだ日本にいるんだから。イタリア行くまで用心しなさい!」


「また予言!」


「助言よ!」


「はい…」


でも…黎子の予言は大抵当たるからな…
気を付けよう…。

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