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理想と偽装の向こう側
第22章 約束
「ありがとうございました~!」


綺麗なお姉さんは、倍増しの笑顔でケースに入れたペアリングを渡してくれた。


店を離れてから、私はまだ言い成れてない名前で小田切さんに


「し、志信…指輪代、半分払うよ!」


「え~いいよ。元々、香織に買ってあげたかったんだから」


キュン!優しいなぁ~!


「ありがとう!でも、予定外に倍増しにしちゃったし…」


「一緒にお揃い着けるからいいんだよ。あっ!あそこに入って、一息付こうか!」


そう言って小田切さんが、カフェに入って行くのに付いて行く。


中は、お洒落なインテリアが飾られていた。


お昼をちょっと過ぎた頃だが、結構客は入っている。


観葉植物が置かれた壁際の二人席に案内された。


「待たされなくて、良かったね!」


「うん!あっワッフルセットが美味しそう~!」


色んなトッピングが出来て、お茶とセットで格安だった。

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