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理想と偽装の向こう側
第22章 約束
「ホントだ!俺、宇治抹茶アイス乗せよう!」


「早っ!う~ん、私は~迷う~!」


「ははっ!ゆっくり決めなよ!」


何だろう…
他愛ない会話なのに、一言一言が魔法の様にフワフワする。 


そして私は、濃厚バニラにトリプルベリーソースにして、待ってる間に指輪を見せてもらう事にした。


「開けていいかな?」


「いいよ~」


大きめの箱に、2つリングが並んでる…。


「ふふ…綺麗~」


ツートーンのリングに、小さなカラーストーンが埋め込まれてる。


「つける?」


小田切さんに聞かれて


「うん!つけたい!」


自分で取り出そうとしたら


「これは、つけさせてよ!」


微笑みながら、指輪を取って 


「右?左?」


聞いてきたので


「ひ、左!」


迷わず答える。


「左ね…」


クスリと笑いながら、私の左手を取って薬指にはめてくれた。

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