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第12章 ２年三学期

な「先輩、仮契約しませんか？」

結「どういう事？」

な「そんな事、
女の子に言わせるんですか？」

結「ゴメン」

な「あまり時間がないので行きましょう」

結「うん」

ななみの最寄駅まで戻る。

ななみは自転車だが
結城は歩きなので歩いて
いつものホテルまで行く事にした。

結「何処に行くの？」

な「訊かないで下さい」

結「ゴメン」

何気なく入って
グリーンのシートを締めて
自転車を停める。

結「ラブホ？」

な「付いて来て下さい」

結「うん」

駐車場のドアから廊下に出る。

ここで誰かに会う可能性がある。

緊張の一瞬。

何事もなかった。