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幼馴染
第3章 高校1年・夏休み
な「何だか幼稚園の頃を思い出さない?」

2人が通っていた幼稚園も
園内だけであったが盆踊り会があった。

達「そう言えばあの時は
手を繋いでいたっけ?」

達也がそれとなく手を出す。

ななみもそれに応える。

正に阿吽の呼吸の二人。

でも、幼馴染ゆえの気安さが
そうさせているのかも知れない。

正直なところ二人とも行動と気持ちに
隔たりを感じていた。

普通、高校生の男女が手を繋げば、
それはもう付き合っていると言われても
仕方のない事だろう。

しばらく踊りを見ていると「ななみ♪」

名前を呼ぶ女の子の呼ぶ声が聴こえた。

反射的に手を放す二人。

振り返ると中学校の同級生の瑞穂がいた。
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