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異世界のイケメンに脱童貞させてくれとお願いされている
第4章 初めての愛撫
 

「女神様のお声、可愛らしいです……。もっと聞かせてください」

 もっとと言われても、こういう時の声って意識して出せるもんじゃない。それよりもユーグの興奮に浮かされた声の方がやばい。低くかすれていて、腰に直接響くようだ。

「背中、好きなんですね?」

 ユーグの手のひらが、わたしの背中をことさらにゆっくりと撫で回す。

「あっ、ああっ!」

 びくびくと仰け反る自分にびっくりだ。こんなに派手にのたうち回って引かれないだろうか。

 だがユーグは満足そうに、口元には穏やかな笑みさえ浮かべている。

 こいつ、童貞のくせに余裕じゃないか。わたしなんて今頭が働かなくて大変なのに。

「ひぃっ」

 ユーグの中指が、背中の中心を上から下まで、すぅっとなぞっていった。それだけでわたしは背筋をしならせる。

「やっぱり、ここ気持ち良さそうですね……」

 ユーグは何やらコツのようなものを掴んできたらしい。自信のなさそうな態度も抜け、徐々に動きが大胆になってきている。

 
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