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ねぇ、しよっ!
第5章 指
マスターのさりげない優しさが身に沁みた。
あたしは「R」を辞め、スーパーと「ブルーウェーブ」だけに変えた。

何故か、マスターと居たかった。ふんわりと優しい気持ちになれるのだ。


スーパーでは、「R」のマスターとも顔を合わせるが、気まずい感じはなく、客として行っても、個人的に遊びに行っても歓迎してくれて、今まで感じることが出来ていなかった、人の温もりを感じていた。


『最近、千尋ちゃん、変わった?』

『え?なんで?変わってないと思うけど?』

『新しい彼氏でも出来たんじゃないのかあ(ニヤニヤ)?』

『やだなあ(笑)あたし、前も今も彼氏居ない歴⑳年ですう(笑)』

『マジかあ?』

『うん!(笑)』

こんな、お客さんとのやり取りが、最近増えていた。



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