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女の子にはちんちんが付いていない
第1章 私はちんちんを知らない

入学式で私は違和感を覚えた。どうして男の子と女の子の制服が違うんだろうって。
だって男の子と女の子って顔のつくりとか骨格のつくりとかはちがうけれど、基本的には同じはずだし。
トイレが女性用と男性用が分かれているのも不思議に思えた。
違和感を持ちながらも、入学式を終え、私は教室へと入った。
「えと、松本さんだっけ?松本さんはこの辺の小学校出身?あ、僕は渡辺って言うんだ。よろしくね」
隣の席の男の子が話しかけてきた。
「うん、よろしくね、渡辺くん。私はね、小さな島に住んでいたんだ。ここからだと船を乗り継がないといけないから10時間くらいかかるかな?」
「へえ。この辺の出身じゃないんだね。実は僕も地方から出てきたんだ。全校生徒10人くらいの小学校にいたんだ!で、僕、生まれたばかりの時にお母さんを亡くしちゃって、父子家庭なんだ」
「そうなんだ。私は両親が物心つく前に離婚して、母子家庭なの。何だか境遇が似てるね!」
同世代の男の子と話したことが無かったから緊張すると思ったけど、何故か渡辺くんとは上手く話せる。境遇も似ているみたいだし。
だって男の子と女の子って顔のつくりとか骨格のつくりとかはちがうけれど、基本的には同じはずだし。
トイレが女性用と男性用が分かれているのも不思議に思えた。
違和感を持ちながらも、入学式を終え、私は教室へと入った。
「えと、松本さんだっけ?松本さんはこの辺の小学校出身?あ、僕は渡辺って言うんだ。よろしくね」
隣の席の男の子が話しかけてきた。
「うん、よろしくね、渡辺くん。私はね、小さな島に住んでいたんだ。ここからだと船を乗り継がないといけないから10時間くらいかかるかな?」
「へえ。この辺の出身じゃないんだね。実は僕も地方から出てきたんだ。全校生徒10人くらいの小学校にいたんだ!で、僕、生まれたばかりの時にお母さんを亡くしちゃって、父子家庭なんだ」
「そうなんだ。私は両親が物心つく前に離婚して、母子家庭なの。何だか境遇が似てるね!」
同世代の男の子と話したことが無かったから緊張すると思ったけど、何故か渡辺くんとは上手く話せる。境遇も似ているみたいだし。

