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隠匿シリーズ☆番外編
第9章 突然の招待




「──つまり、原因は解らなかった、と」


 客間に集まる面々にハルが説明したところ、レオは難しい顔で呟く。


 アリエッタやジョシュアも落胆が隠せないようだ。


「じゃあ私たち、ずっとこのままなの……?」


「通常通りに成長すれば元通りになるやもしれませんが……」


「そんなの待ってられるか。この身体じゃ、アリエッタを抱くことが出来ないんだぞ!? これじゃあヘビの生殺しだ」


「レオったら! 心配するところ、そこじゃないわ」


「いいえ、アリエッタ様。ひとりの男としてレオ様に同感致しますが、それだけではないのです。レオ様が成長なさる前に国王様がぽっくり……失礼、万一ご崩御でもされたら国の一大事です」


「おい、ジョシュア。勝手に父上を殺すな。……だが、成長するならいいが、もししないとしたら国の崩壊の危機だ」


 彼らには彼らの事情があるようで、空気が重たくなる。しかしハルにとってはどうでもいいことだ。重要なのはシズまでもが子供になってしまったこと。


 どんな姿だろうが愛しくは思うものの、只でさえ年が離れており、シズの成長を待っていたらそれこそぽっくり逝きかねないじゃないか。






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