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隠匿シリーズ☆番外編
第9章 突然の招待




 ロリコンなどと突然汚名を着せられ、ハルは二の句を継げずにいれば。


「おばちゃん、それは言っちゃダメー!」


 抱えるシズが力一杯叫んだ。


「お……おば……!?」


 おばちゃんと言われたのがショックらしく、セレンは唖然とする。彼女にダメージを与えたシズはといえば、なぜか急に大人びた表情でハルに語りかける。


「ハル兄ぃはロリコンだけど、あたし全然気にしてないから。スク水とか好きでも、大丈夫だから。ね?」


「え、や……シズ?」


「ううん、いいの。ハル兄のそーゆーシュミ? も含めてハル兄のこと大事な家族と思っているから、ね?」


 激しく勘違いをしているうえに、シズは愛らしく宥めてくる。それが更にハルへダメージを与えているとも知らずに。


 確かにこれまでもシズはハルのことをロリコンだと勘違いしている節があった。だがしかしいくら否定しようとも、思い込みの激しい彼女は一向に聞き入れてくれなかった。とある事情からシズへの気持ちを伝えられず、敢えて否定しない場面もあった。


 その結果、子供のシズに慰められるという屈辱を味わう羽目になった。


 シズのハルを思い遣る純粋な気持ちが、セレンとハルの両名に思わぬ衝撃を与えていた。





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