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隠匿シリーズ☆番外編
第9章 突然の招待




 弱り果てるハルはセレンを睨みつける。


「とにかくこの変な魔法とやらを解け! 痛い目見たくなかったら言うこと聞いたほうがいいぞ」


「あら、どうして解かなきゃならないの? みんなこーんなに可愛らしのに」


「は!?」


「大人になった人間なんて悪知恵ばっかりついて、可愛さの欠片なんてないじゃない。私ね、可愛いものがだーい好きなの。あんたみたいな可愛くない大人なんて、この世から消えちゃえばいいのよ」


 シズたちへとは全く違う、忌々しいものを見る目付きでセレンはハルを見据える。


「つまり、なんだ。そんなくだらねぇ理由で、くだらねぇ魔法をかけたってわけか?」


 ハルは馬鹿馬鹿しいと吐き捨てる。


「くだらないですって!?」


 一瞬声を荒らげたセレンだったが、シズを大事そうに抱えるハルを見遣り、何かを悟った表情になった。


「あなた人のこと言えるの?」


「は?」


「私、解っちゃったわ。あなたも私と同類でしょう?」


 セレンと同類だと言われ、ハルは拒否反応から肌が粟立つ。


「何が言いてぇんだ? あぁ!?」


「隠したって無駄よ。だってあなた……ロリコンでしょう!?」


 セレンはハルに指を突き付け、言い放った。





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