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秘密の香り
第10章 秘密の痕
4:37

目が覚めて時計を見る…


裸のまま眠っていた…



寝息をたてている圭吾さんを見つめ
求め合った時間を思い出す…



その時


サイドテーブルに置かれた
圭吾さんの携帯画面が光った


マナーモードなのか
音もバイブレーションもなく
画面が光続ける



見ちゃいけない…


そう思ったが
画面をそっと覗き込んだ




着信 奈々






早朝に光り続ける携帯…


見なければよかった…と
胸が苦しくなった



そっと布団に潜り
目を閉じた




やっぱり


彼女がいたんだ…




私にとって
圭吾さんはどんな存在…?


圭吾さんにとっては私は…?





終わりにしなきゃ…



終わりにしなきゃ…





涙を流しながら




また眠りについた…。






















































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