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秘密の香り
第10章 秘密の痕
優しくキスをしながら
ベッドへ寝かされる

腕枕をされて
横になりながら向き合う



「聞いていいかな…」



「はい…」





「今は家に桃香ちゃんだけなの…? ご主人は…?」




「長期出張で…今はいないんです…」




敦の話はできるだけ避けたかった…



苦しくなる…



「いつ…帰ってくるの…?」




「金曜日に…」




圭吾さんの温かい手が
頰と耳に触れた




「そうか…」





「好きでいてもいいかな…」






「無理せず…会える時だけで構わない…」








「圭吾さんは…」






どうしよう…








「ん…?」





「…彼女とか…いないんですか…?」






言ってしまった…。













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