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秘密の香り
第11章 秘密の香り
あれから

毎晩お風呂で
裸になるたびに

太ももを開き

紅い痕を撫で
圭吾さんを想った



日が経つにつれ
赤色は薄くなり
気持ちは沈んでいく



今夜は敦が出張から帰宅する





夕方

シャワーを浴びながら
赤い痕が消えたことを確認した



敦からは
早く会いたい、と
メールが来ていた


私も、と返信しながら


そんな気持ちは無いことを確認する




別れたいと告げたら
敦はどう思うだろう?


もし私が離婚をしたら
圭吾さんは私との結婚を
考えてくれるのだろうか…



私はどうなりたい…?



圭吾さんの気持ちを知ってから
離婚を考えている自分がいた



そう簡単にいかないことは分かっている…




それでも…



甘い夢を思い浮かべてしまう…。









































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