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秘密の香り
第12章 秘密の痛み
こんなことをして…良かったのだろうか

洗面所へ行き うがいをした
熱…下がるかな…

鏡を見つめ自分の顔を見た

嘘つき…

メイクをして圭吾さんからの連絡を待つ


メールが届き
あと10分で着くと書いてあった

コートを着て
年が開けたら渡そうと思っていた
遅いクリスマスプレゼントを
隠していたタンスから取り出した

この間…迷いながら購入したプレゼント…
喜んでくれるかな…

外へ出るととても寒く手がかじかんだ…

いつものコンビニが見えてきた
圭吾さんが車の外で待っている姿が見えて
私は歩く速度を早めた

「すみません…お待たせしました…」

「いや、着いたばかりだよ」

車に乗ると
いつものミルクティーとレモンティーを差し出され
私はレモンティーを選んだ

圭吾さんは無言で車を走らせ
私たちは会話がないままマンションへと着いた

助手席のドアを開けてもらい車から降りると
温かい手が私の頰に触れ
初めてしたキスを思い出した

「本当にいいの…?」

私が小さく頷くと
圭吾さんの顔が近付き くちびるが重なると
腰を抱き寄せられ圭吾さんの熱い体温を全身で感じた

甘いキスに身体の力が抜けていく…

子供たちの声が聞こえて
圭吾さんは慌てて身を離し
ごめん…とつぶやいた…

私たちは部屋までの僅かな時間…手を繋いだ。



























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