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秘密の香り
第12章 秘密の痛み
ソファの前のローテーブルには
温かい紅茶と美味しそうなティラミスが置かれた

「ありがとうございます…」

圭吾さんは隣に座り私の手をとった

「お正月が過ぎるまで…会えないと思ってた…」

私もそう思っていた…

「どうして…年末年始ひとりで…?」

すぐに言葉が出てこなかった…
圭吾さんのほうを見ることもできない…

「嬉しいよ…こうやって会えて…」

抱き寄せられて
身体が圭吾さんのほうへ崩れる

「おいで…」

膝の上に向かい合わせで座らされた

温かい手で頬を撫でられ
くちびるを貪るようにキスをし…

頰にあった手は私の背中を撫で
もう片方の手は腰にまわされ身体は密着した

くちびるが離れ
私は圭吾さんの肩に
額をくっつけて深呼吸をした

「いつもより温かいね…」

首筋に手が触れた

「熱い…大丈夫…?熱…ないよね…」

額に手を当てながら言われ…

「ちょっと待ってて…」

圭吾さんは立ち上がりリビングを出て行った

私は自分の額に触れため息をつく…


少しして体温計を持って圭吾さんが戻ってきた

「体温計…測ってみて…」

「すみません…ありがとうございます…」

私は圭吾さんに背を向けるように座り直し
体温計を脇の下に置いた

なかなか鳴らない…
どうしよう…



ピピピピ…



恐る恐る体温計を見ると
38.9℃だった


私の手にあった体温計を圭吾さんが手に取る…

「大丈夫…?高熱じゃないか…」

「さっき風邪薬飲んだので…」

「でも…病院探すよ…」

「いえ…そんな…」

「インフルエンザ流行っているし…ね…そうしよう」

「すみません…」


圭吾さんは年末でもやっている病院を探してくれた…。









































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