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秘密の香り
第13章 秘密の代償
「なんだって…」

「母さんが…薬大量に飲んで病院に運ばれたって…」

敦は私を抱き寄せた…

私たちは簡単な荷造りをして
急いで電車に乗った

新幹線はまだ出ている…

お義母さん…

お義父さんにはまだ話していない

こんなことになるなんて…
思っていないだろう…

でも…

秘密の関係は
こんなにも人を傷つける…

自分がしていることの重さを
私は本当の意味で分かっていなかったのだ…


「桃香…」

「ん…」

「側に居てくれてありがとう…」

お義母さんの無事を祈りながら
新幹線へと乗り込んだ…

しばらくして敦は私の肩に寄りかかり眠りについた

新幹線で帰ってきたばかりなのに…
きっと疲れているよね…

今のうちにゆっくりしておかなきゃ…
私は敦の手に指を絡め目を閉じる

敦の熱い手から
圭吾さんとは違う温もりを感じた…。














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