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秘密の香り
第14章 秘密の空間
私は部屋に戻りシーツとバスタオルを持ち
洗面所へ行った

自分の洋服や下着も洗いたいので洗濯機をお借りした

「じゃあ洗濯終わったら病院へ行きましょうね」

「はい、すみません」

「それまで、こたつで温まりましょう」

桜ちゃんのリクエストでかるたをして遊んだ

やっぱり…子供は可愛い…
全ての言動が愛くるしい

洗濯機の終わる音が聞こえ
私は洋服と下着を部屋に干し
シーツとバスタオルは乾燥機にかけてもらった

「じゃあ、行ってくるわね」

叔母さんと病院へ向かう

桜ちゃんの話で車内は明るかった

病院へ着き病室へ行くとお義母さんは眠っていて
敦は疲れた顔でベッドの横に座っていた

「あっちゃん、ちゃんと寝れた?」

「うん、大丈夫だよ」

「朝ごはんまだなんだ、ちょっと食べてきていい?」

「うん、いってらっしゃい」

敦と私は病室を出て病院内にある食堂に向かった

「ひとりで叔母さんち行かせてごめんね」

「ううん、大丈夫だよ…私こそ…敦ひとりにしちゃって…」

「いや…せっかくの正月なのに…ほんとごめん」

「謝らないで…」

食堂へ着き敦が食事をしている間
お茶を飲みながら手帳を開いた

「敦…お義母さんの入院何日くらいになりそう…?」

「明日にはもう退院できるって」

「そう…分かった」

「家帰ったら…しばらく目離せないかもしれない…」

「うん…」

「ごめんな…」

ふたりして俯き何も話せなかった…


しばらくは…圭吾さんと会えないかもしれない…
そう思ったら胸が苦しくなった

今はお義母さんの側にいなきゃ…

圭吾さんに何て言おう
いい理由を探したが見つからない

事実を話すべきか…気持ちが騒つくのを感じた。





























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