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秘密の香り
第3章 秘密の恋

「どうぞ」
コースターを敷き
ストローをさした
烏龍茶の入ったグラスを
その上に置いてくれた


「ありがとうございます…いただきます…」


上手く話し掛けることができず
烏龍茶を飲む


圭吾さんは
ミルクティーを作り

席へ戻った


ミルクティーもあったなら
私もそうすれば良かったな…


何を話そう…
何か言わなきゃ…


「桃香ちゃんは甘い物で何がいちばん好き?」


圭吾さんが質問してくれた


「えっと…」

いちばん好きなのは…

アイスも好きだし…
ケーキも好きだし…


あ、でも
いちばんはアレかなぁ…


答えを言おうとした瞬間…


「けーご!」

バシッ!

圭吾さんの背中が
バシッと叩かれた


「お水…お水ちょーだい…」

圭吾さんの首に
後ろから抱きつく美香さん

「ほら、座って…」

圭吾さんが
美香さんを座らせる

カウンター内に入り
ミネラルウォーターを
グラスに注いだ

コポコポ…

「ほら、水…飲める?」

美香さんに差し出した


美香さんは喉を鳴らして
水を飲み干した…

「ありがと…ごめん…飲み過ぎたみたい…」

カウンターに肘をついて
顔を支える

「けーご…送って?」

小さな声で
そう言った


圭吾さんは
カウンターから出て
美香さんを椅子から立ち上がらせる

「行こ…早く…」
美香さんはフラフラしながら
カウンターを後にする


「ごめんね、」
申し訳なさそうに
私に謝る

圭吾さんが
私の真横に立った

ふわり…

いい香りがした…


「いえ…」



「危ないから…」
圭吾さんが
美香さんを追いかけて
肩を両手で支える


私は席から立ち上がり
ふたりが外へ出るのを
見ていた…



行っちゃった…



せっかく会えたのに…



ざんねん…



お似合いのふたり…


恋人同士なのかな…


ズキン…と胸が痛んだ。































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