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秘密の香り
第17章 秘密の告白
木曜日が
待ち遠しく
圭吾さんのことばかり考えた


当日
友人と会うと言って
家を出た


いつものコンビニでの待ち合わせをやめて
駅向こうのコンビニにした


お義母さんがひとりで
コンビニへ行くことは考えられなかったが
警戒をして…


待ち合わせ場所へ着き
圭吾さんの車へ乗る

膝に置いた手に
圭吾さんの手が重なり
視線がぶつかる…

「待ち遠しかったよ」

「私も…です」

圭吾さんの笑顔が眩しい

「どこか行きたい?」

何も考えていなかった…

「圭吾さんは…?すみません…何も考えてなかったです…」

あ、また謝っちゃった…

クスッと笑われる

「ふたりきりになれるところだったら…どこでもいい…かな…」

照れながら
そう言ってくれた

「あの…前に行った…」

あのホテル…

「あぁ…うん…じゃあ、あのホテルに…行こうか…」

「はい…」

自分から行きたいなんて
はしたなかったかな…

ラジオからは
切ないラブソングが流れ
胸が苦しくなった





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