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秘密の香り
第8章 秘密の行為
「観覧車、乗ろうか?」

ソフトクリームを食べ終えて
観覧車に乗った


先に私が乗り込んで
席につく

圭吾さんは
私の向かいに座った

「こっち、おいで」
圭吾さんが自分の隣の席をぽんぽん、と叩いた


恥ずかしくて
たぶん顔が真っ赤だ…

「おじゃまします…」
ポツリ、とそう言って座った



圭吾さんは外を指差し
あの建物は…なんて
色々と説明してくれる


観覧車が頂上を過ぎようとしたとき



そっと
圭吾さんに抱きしめられた


「来週は忙しい…?木曜日…」

圭吾さんの息が
少し耳にかかり
くすぐったい

「大丈夫です…空いてます…」

「うちで…一緒に過ごそう…」

首筋にくちづけをされる…

私は頷いて
振り向いて圭吾さんを見た


鼻と鼻が触れて
キスをした…


甘くて
熱い
とろけるようなキスだった



その後は
あまり乗り物に乗る気にならず

ベンチに座り
手を繋いで

お互い無言だった



「もう行こうか…」
腕時計を見ながら
圭吾さんが言った

駅までの道をゆっくり歩いた

「来週、迎えに行くよ」

「そんな、電車で大丈夫です」

「時間は何時でもいいから、メールちょうだい」

圭吾さんが降りる駅に着く

じゃあ、気をつけて帰るんだよ、と頭をぽんと叩き
圭吾さんは行ってしまった


また…会えるんだ…



罪悪感はある…



でも…
会いたい…

ふたりきりになりたい…

圭吾さんへの想いが
たくさん溢れた。
























































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