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秘密の香り
第8章 秘密の行為
映画は
ラブシーンが
始まってしまった


なんか
こういうの
気まずい…

甘い濃厚なキス…

キッチンで
愛し合う主人公…

早く…終わらないかな


そのとき

そっと抱き寄せられた

圭吾さんの手が
私の肩から頭にくる

頭を撫でられて
私の頭は圭吾さんの肩に乗るよう
優しく誘導された

そして
頭から腰に手が落ちた





圭吾さんの手…


すごく熱い…




そこから映画が終わるまで
とても長く感じた


映画が終わった


圭吾さんがギューっと
抱きしめてくる

「面白かったね…」

「はい…」

うーんと言って
圭吾さんは私から手を話し
大きな伸びをする

立ち上がり
DVDを取り出す

映画の感想を伝え合う


「お腹空いたよね、なんか作るよ」

そう言ってキッチンへ向かう圭吾さん


「私も、手伝います」

「いいよ、ゆっくりしてて?ね?」

ソファに座らされた



キッチンからは料理をする音がする



男性に食事を作ってもらうなんて
初めてだなぁ…



ぼんやりとテレビを眺める





あ…

どうしよう…
お手洗い…

行きたくなっちゃった

恥ずかしくて言いにくい…

でも…我慢はできないし…


「圭吾さん…あの…」

「ん?」

「お手洗い、お借りできますか…?」

「あ、場所分かんないよね、待って」

料理する手をとめて
案内してくれた

「ありがとうございます…」


あぁ…恥ずかしいな…。
































































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