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あなたの面影
第6章 雨が降る金曜の夜
名執さんは舌を使い、指を使い、私の体を擽るように敏感にしていく。
ピチッと閉じていた太ももは切なさで擦りあわせるように動いていた。

触るまでもなく湿っているのがわかる。
愛されたくて熱を帯びていた。

名執さんはシャツを脱ぎ、厚い胸板や流線美のある肩や腕を露出した。
灯りを消した部屋で見る裸体は風呂上がりに見たときよりもなぜだか生々しい。
逞しい身体は動物的本能で感じるセクシーさがあった。

スカートも脱がされ、ゆっくりとストッキングも剥がされる。
激しい愛撫とはうってかわって、薄皮を捲るようなゆっくりとした丁寧な脱がせ方に焦れったい興奮が募った。

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