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あなたの面影
第6章 雨が降る金曜の夜
悦ばれると私も嬉しくなった。
息を弾ませながら腰を使う。

「気持ちいい? 私の……」

一瞬言い淀んだが、解放された心で言葉を続ける。

「私の……おまんこ……」

「ああ。気持ちいい」

静かだが震える声色にゾクッとした。
聡志に口でしてあげることはあったが、腰を振って気持ちよくさせることはなかった。

常に受け身でセックスをしてきた。
自ら責めると相手の反応が楽しいことなんて知らなかった。
男の人の気持ちが、少しだけ分かる気がした。
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