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あなたの面影
第9章 危険な罠
一仁さんに縄で縛られ、誰にも言えないような体験をしたあの夜。
彼は自分を信じろと言い、私はそれを受け入れた。
その決意に嘘はない。
私は一仁さんを信じている。
だけどそれは聡志を忘れて彼を愛するという意味ではない。
私は包み隠すのをやめ、彼にそう答えた。
『あなたは信じる。だけど……聡志を忘れることはできない』と。
彼は静かに頷き、『瑞波が俺を信じてくれるなら、俺は瑞波を信じる』と答えてくれた。

自分でも最低だと分かっている。
そんな最低の私なんかを信じてくれる一仁さんに申し訳ない。
だけど忘れられない。
聡志が戻らないから忘れて、彼に似てて愛してくれる一仁さんを選ぶなんてことは出来ない。
馬鹿げてるし、あり得ないとは思う。
だけど心の問題なんて合理的に解決出来るものじゃない。

今の私は沢山の『だけど』で埋め尽くされていた。
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