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あなたの面影
第9章 危険な罠
「この人たちマジヤバイから謝った方がいいよ」

小さな声で告げた玲香ちゃんの目にも恐怖が宿っていた。
それで私の決意は更に固まった。
何があっても玲香ちゃんはここから連れ出す。

「さあ。一緒に帰るよ」

手を引くと玲香ちゃんは小さく一歩踏み出し、私に近付いた。

「ざけんなよテメェ!!」

坊主頭が怒鳴り、私に飛び掛かる。

「きゃっ!?」

怖くて動けなかった私は掴まれてソファーの上に倒された。
その上に坊主頭が覆い被さり、睨んでいた。

「地味な顔の癖に胸だけはでかいんだな」

気味悪く笑われ、私は慌てて胸元を隠し、はだけたスカートを整えた。

「ちょっ……やめなよリュウジ!!」
「うるせぇ。玲香は黙ってろ」

リュウジと呼ばれた坊主頭は私の頬を潰すように掴む。

「暇潰しに犯してやるよ……」

その言葉に私は震え上がってしまい、声さえ出すことができなかった。

嫌っ……
こんな奴にっ……
助けてっ……

叫びたいのに声が出ない。
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