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第9章 危険な罠

「マジ、リュウジ趣味悪ぃ!!」

ピアスの男の方は笑いながらスマートフォンを私の方に向けた。

「地味な女のレイプ動画かぁ……あんま高く売れなさそう」

笑いながら操作し、撮影開始の音が鳴った。

「嫌っ!!　やめてっ!!　やめなさい!!」
「やめなって!!　マジで!!」

全力で押し退けようとしたが、荒々しい男の身体はびくともしなかった。
それでも諦めず、夢中で暴れると脚が男の胯間を蹴りつけた。

「痛てぇ!?」

怯んだ隙に坊主頭のリュウジから逃げる。

「舐めんな、クソ女っ!!」

ピアスの男がすぐに駆け寄り、身体を掴まれて無理矢理に床に叩きつけられた。

「きゃあっ!!」
「舐めた真似すると切り刻むからな？」

ナイフを突きつけられ、悲鳴すら飲み込む。

「ババァ!!」

急所を押さえながらリュウジが立ち上がる。
ピアスの男はリュウジにスマートフォンを投げて渡した。

「俺がヤるからおめぇが撮影しとけ」

不服そうなリュウジだったが、上下関係があるのかリュウジは従ってスマートフォンのレンズを私に向ける。