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あなたの面影
第10章 告白
氷で刺激されるなんてことはもちろん始めての体験だった。
熱く火照っていた身体の表面はあっという間に冷やされる。
しかし内なる熱は更に上がってしまったようだった。
異質な感覚は気持ちいいというより不安を植え付けてくる。
その恐怖感で何故か興奮してしまう。
見えない不安が更に私を昂らせた。

「ひっ!?」

遂に氷が膣の中に入れられた。入り口付近にほんの少しだったが、その冷たさ鳥肌が立った。

「それはやめてっ!」
「駄目だよ。まだまだこれから……」

目隠しで見えないけど、きっと一仁さんは例のあの冷えた笑いを浮かべているに違いない。
ドSというのは私が考えていた以上に大変なものなのかもしれないっ……

冷たい塊は何度も私の中を責め立てていた。
しもやけになってしまうんしゃないかと不安になる。
氷は私の熱で溶け、小さくなりつつあるようだった。

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