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あなたの面影
第10章 告白
正直気持ちよさはなかった。
私の内部は凍えていた。
しかし考えもつかないやり方でいたぶられるということで気持ちは昂ってしまっている。
これがこの人の言う被虐志向というものなんだろうか?
私は本当に生まれついての奴隷気質なの……?

息を切らせて許しを乞う。
それが通じたのかようやく私の中から氷が抜かられる。
しかしホッとしたのも束の間、私の口に冷たい衝撃が襲った。

「んんっ!?」

これってっ!?

「美味しい?」

まさか私の……中に入ってた氷!?

「やめてぇえっ!!」

狂ったように叫んでいた。
本気の拒絶に一仁さんは氷をすぐに下げてくれた。

「なんでこんなことっ……」

驚きと悔しさと恥ずかしさで気が変になりそうだった。

「き、汚いことは嫌だって言ったのに!」

約束を守ってくれなかったことがショックだった。
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