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あなたの面影
第10章 告白
あんなものに耐えられるかな……?

正直少し不安だ。

愛する人のためならば受け入れてあげたいけど、身体が堪えうるか不安にもなる。

それに耐えれるようになったらなったで普通のやり方だと満足できなくなるかもしれないし。


そんなこと幸せな類いの不安を胸に歩いていると家が近づく。
一緒にいるときはとても幸せだけど、その幸せを思い出しながら一人でいるときっていうのも不思議と心地いい。

アパートが見えるところまできて私の心臓は凍りついた。

えっ……

うそ……

アパートの前に立っているのは、忘れたくても忘れられない顔。
呼吸をすることさえ忘れ、私はその人影に駆け寄った。
足音に気づいたその人は振り向く。

間違いないっ……

「聡志っ……」

それは三年ぶりに見た、聡志だった----

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