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第13章 笑顔の別れ

亜利沙の家で一夜を過ごし、翌朝を迎えた。

諦めない。
私にはまだ出来ることがある。

一仁さんの実家に行ってみよう。
どうせ足掻くならみっともないくらい徹底的にやってやる。
それでもダメなら、ようやくそこから新しい人生を歩めるはずだ。

「無理しないでね？」

その事を告げると亜利沙は眉を歪めて不安そうな顔をした。

「うん。大丈夫だよ」
「辛くなったら私のとこに来てね？　何にもしてあげられないかもしれないけど」
「ありがとう……亜利沙」

そう。
私は独りなんかじゃない。

寂しくなんてない。

駄目な私だけど、そんな私を支えてくれてる人がいる。
心に暖かい光が灯っていた。