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あなたの面影
第3章 追憶
「ほら。手が止まってるぞ?」
「だって……」

私の中から染み出していくのがわかった。
何年も人に触らせたことがなかった場所が疼く。

「ストッキング越しでもわかるくらいに濡れてきたな……」
「言わないでっ……」
「直接触って欲しいのか?」
「ッッ……そんなことっ……」

聞かないで……
分かってるでしょ……
迎えいれる為の分泌は止まることなく、湧き出している。

背後にいる名執さんの顔は見えない。
けどきっとあの意地悪な笑顔を浮かべてるに違いない。
それを思うと悔しかった。


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