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あなたの面影
第3章 追憶
「へぇ……すごい濡れてるね……」

「見ないでっ!!」

「ほら。ちゃんと足開いて立って」

見上げながら笑っていた。
その顔は真面目な聡志が見せたことのない、意地悪でいたずらっぽくてどこか卑猥な表情だった。
それでも、やはり、その顔は聡志に見えてしまう。

聡志っ……

聡志じゃないってわかってても、心はときめいて求めてしまう。
その目も、唇も、髪の毛も、頬も……
三年の時を経て、彼が帰ってきた気がしてしまう。

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