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もう一度だけ。。。
第13章 逢いたい心と疼く身体
ただ必死に子供たちの母である事に務めた。
時々不安定な心に悩まされつつも平静を徐々に取り戻していった。

てっちゃんをアドレスから消した。
携帯番号やメールアドレスを変えてしまおうと思ったけど、どうしてもそれだけは出来なかった。
もう忘れた。
てっちゃんなんか忘れた。
そう思いながら本当は忘れられなかったんだ。

1年後。
てっちゃんからメールが来た。
何事もなかったように…。

無視しよう。
でも出来なかった。
てっちゃんとの接点を消してしまう事は出来なかった。

てっちゃんは従兄弟で友達。
それだけ。
それ以上でもそれ以下でも無い。

忘れた頃に届くメールに返信しながら心に言い聞かせた。

でも…。

メールが来るたび逢いたかった。
切なかった。
思い出すのはてっちゃんの優しい笑顔。
楽しい思い出。

でも逢うのが怖かった。
またあの時の愛欲の日々に戻るのが怖かった。

そして夜には身体が疼いた。
てっちゃんの名を呼びながら自分を慰めた。
「てっちゃんが欲しい。てっちゃん入れて。一度で良い。もう一度だけで良いから。お願い…。」

果てた後虚しくなった。
蘇るてっちゃんの愛撫。
刻み込まれた快感。
女である自分を呪った。

心も身体もてっちゃんを忘れる事が出来ない。

お願い。
私を開放して。
もうメールなんかしないで。

でもどこかでてっちゃんからのメールを待つ自分がいた。
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