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★B & W☆
第1章 はじまりは…
「ちょっとぉ〜!どいてっ!」


「瑠奈っ!」


惺也の後ろから、姿は見えないけど圭ちゃんの声が聞こえてくる。


惺也は目を細め…


「俺が居ない所で、陽介に一歩リードされたら嫌なんだよね…」


何の事か分からないけど、 冷たく言い放たれた。


その間にも手を伸ばしたまま、陽介にズルズルと引っ張られて連れ去られる。


二人の黒白の取り巻きから、色んな声が飛び交う。


「陽介く〜ん!何処に行くの〜?」
「惺也くんっ!その子は誰!?」


わぁぁぁ〜!
このツインズのせいで、地味な私が無駄に目立ってしまっている!


「躾だっ!」
「あ〜午後の講義出れないかも〜!」


双子のあり得ない言葉に取り巻きたちは…


「分かったぁ〜!」


声を揃えて見送った。


な…何だこの統率力!?


陽介は勝ち誇った顔で、再度私を見下ろし


「来いっ!ルル!」


間違って名前を呼び


「ルナだよ…」


透かさず惺也が間違いに、突っ込む。


空いた口が塞がらないまま、三人で学食を出て行った。


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