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第3章 処女の争奪…

そんな惺也を陽介は一瞥して、私の腕を引っ張る。


「きゃぁ！何っ！？」


「座れ…」


また新た命令が下されるが、嫌な予感しかしない。


「イヤ…なに…」


「立ったままだったし、脚も震えてる。取り敢えず机に座れ」


「え…机に？」


端から聞いたら労わりの様な言い回しも、椅子じゃなくて机に座らせる時点で物凄く怪しい。


惺也に視線を送ると


「座ったら？」


なんて事なさそうに、淡々と一言で済まされた。