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やさしいキスをして?
第6章 さよなら?

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『あさひ!あさひってば!』
『あ…マドカ、どうしたの?』
『どうしたのじゃなくて、邪魔っ!』
気づいたら清掃の時間。クラス中が椅子を上げて机ごと教室の端へ寄せてる最中だった。
『ごめんごめんっ!』
あたしのいる列だけ滞ってる机の移動。慌てて動かして、あたしもホウキを手に取った。
『あーさーひー!ホウキを持ったからには、掃いてくださいよー。』
ホウキの棒に頭を乗せて立ってると、マドカが追いかけてくる。
『わっ分かったって!マドカも雑巾は振り回さずに、棚拭いてっ!』
あたしは自分でも分かる位、ボーッとしている。

