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やさしいキスをして?
第6章 さよなら?


『ただいまぁ〜』

『おかえり、あさひ。』


今日は珍しくお母さんが先に帰ってきてる。Vサインをあたしに突きつけながら、お母さんはご機嫌に笑う。


『ふふ♪今日は仕事が早く終わったの。部屋でマドカちゃんが待ってるわよ。』

『え、マドカが?!』


あたしはすごく動揺した。わざわざ家に来て待ってるなんて…よっぽど大事な話に違いない。……きっと、ゆうひのことだ。


“私達、付き合うことにしたから”


夢に出てきた台詞が頭でリピートされる。
部活中も、マドカの大事な話はこれなんじゃないかってずっと頭から離れなかったんだ。



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