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やさしいキスをして?
第6章 さよなら?

放課後───
『マドちゃん』
またゆうひが来た。もう、何なの?!
『ゆ、ゆうひくんっ…!』
マドカはバツが悪そうに急いでゆうひに駆け寄ってる。何よ、コソコソしちゃって。そこ出入口なんだから、邪魔なんだけどっ!
あたしは逃げるように二人の脇をすり抜けて部活へ急いだ。
『あさひ!今日帰ったら連絡ちょうだい!大事な話があるから!絶対絶対、連絡ちょうだいねっ!!』
普段大声を出すことなんてないマドカが、あたしの背中に叫んでた。………大事な話。なんだろう、出来れば聞きたくないな。
そう思いながら、あたしは返事もしないで廊下を走った。マドカにこんな態度とったの、初めてだ……もう最低……!!
あたし、一体どうしちゃったの?!

