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やさしいキスをして?
第6章 さよなら?

『あ!マドカが嫌とかそういうんじゃないよ?!ゆうひの楽しそうな顔が、あたしに向いてないのが…つらかったの。』
そうなんだ。会えないことが寂しいと思っていたけど…本当はあたし、ゆうひがあたしに興味を無くしたことが寂しかったんだ…
ただ単に廊下で会えるだけじゃ足りなくて。ゆうひの姿を見ても、こっちを向いてくれなきゃ意味がない。当たり障りのない、挨拶程度の会話なんかじゃ、全然気持ちが満たされなかったの…!
『あたしのこと、ちゃんと見て欲しい…』
「あさひ」
いつもの声で、いつもの笑顔で、あたしのことを呼んで欲しい。あたしだけを見つめて欲しいよ…

