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やさしいキスをして?
第6章 さよなら?

『はぁ…寒い…!』
駅からの帰り道。澄んだ星空を見上げて、あたしはゆうひを想った。
ゆうひに会いたいな。会ってたくさん話がしたい。いつもみたいな、くだらない話で構わないから。あたしの隣で、あたしに笑って、それからいつもみたいに……
「好きだよ」
そう言って、あたしを温めてほしいな。
『ハッ…ハッ…っ!』
あたしは走った。一度気づいてしまったら、もう気持ちが抑えきれなくて。息が切れても止まらない、気持ちが全然止まらない…!
あたし謝るから!今までゆうひを傷つけた分、許してもらえるまで何度でも謝るから!だからゆうひ、もう一度あたしに笑ってよ。ちゃんと明日、この気持ちを伝えに行くから…あたしに笑って。
ゆうひ、大好き……!
(第6章 さよなら?)

