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第4章 胸キュン？

………ん？いや、ちょっと待て。


『あたし、まんまと流されてる？！』


そうだ！
あたしってば何、ゆうひの用意した風呂に浸かって極楽やってんの！違うじゃん！別れ話を詰めなきゃいけないってのに！


『幼馴染ってややこしい…』


ゆうひがウチに寄るのは珍しいことじゃない。こうやって、ゆうひの親切に甘えるのだっていつものことだ。側に居るのが当たり前すぎて、どれが幼馴染で、どれが恋人の領域なのか区別がつかない。
これから別れて、幼馴染でいようとしてるあたしにとっては、境界線をはっきり見出さなきゃいけないんだ。


お風呂あがったら、毅然としてなきゃ！ゆうひのペースに乗せられてちゃ、いつまでたっても進展しない！