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やさしいキスをして?
第17章 おまけ〈あさひ②〉


『…送って行かなくてホントに大丈夫なの?まっすぐ歩いて帰れる?』

『大丈夫!いつまでも落ち込んでるあたしじゃないから!マドカ、今日はありがとね!』


駅前のロータリーで話していると、遠くに現れた一台の高級車。こちらへスーッと近づいてくる。


『あーら…ナイトのお出ましですな。』


スマートに降りてきたのは…これまたお上品なスーツに身を包んだ、インテリメガネ。


『まどかちゃん、お待たせしました。』

オイ…早速あたしは無視かい。素通りかい。

『こんばんは、ミッシー。お宅の天使、お借りしてました♡』

『……また君は。今日はどれだけ飲んだんですか?』

あのね。眉間にシワよせて鼻をつまむの、やめてもらえません?レディの目の前で、失礼なナイトだこと。


弁護士バッチを胸に光らせる彼は、ミッシーこと三島くん。今やマドカの婚約者でもある。



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