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Only you……番外編
第4章 夜の帳は

熱い息が、舌と一緒に絡み合い、僕は気が遠くなりそうになる。その感覚が、大好きだった。

口内を深く犯しながら、僕の手は貴正の下半身へと向かう。貴正の体の線をなぞりながら。

「ん、はぁっ」

貴正のものに触れると、そこはもう熱く、硬くて、貴正は快感に体を反らせた。

「かわいいよ……」

自然に漏れた言葉に、貴正が顔を赤らめる。何年経っても変わらない反応。いつまで経ってもかわいい貴正。

こすらずに握ったり放したりして、喘ぐ貴正の顔を眺める。いい眺めだった。僕のテクニックで、貴正が苦しんでいるんだから。

「も、っと、強くしてっ」

「やだ」

くすくす笑う僕に、貴正は困ったような顔を向けてくる。涙を浮かべて。

イキそうで、イけない。そういう微妙な状態にしておいて、僕が貴正を起き上がらせ、僕が後ろから貴正を抱きしめる体勢にする。足は大きく開かせ、左手は貴正のものをイかないように握り、右手で入り口を探る。

「あっ……う、んっ」

首筋に吸い付き、貴正が僕のものである証拠を残す。

今日のお昼にヤっといたおかげで、後ろの方は僕を受け入れやすくなっていた。中は熱くて、やわらかくて、指だけで僕も結構気持ちよかったりした。

「ぁん……はぁうっ」

貴正の中を冒険することは、楽しいものだ。

――どこに触れればもっと気持ちいい声を出すんだろうか、とか。

――どんなふうにいじめれば、可愛い声を上げるのか、とか。

「最高だよ……」


「貴正……」



「僕も、愛してる。だから――」


僕が貴正の中に入り込む。向かい合って座位でするのが、貴正のお気に入りだった。

とろんとした焦点の合わない目が、僕を熱く硬くさせる。


「だから――」




「死ぬまで愛して」


「バカだなぁ……っ」


イク直前に、貴正は言った。




―― 死んでも愛してるってば ―― 
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