この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
Only you……番外編
第10章 片割れ

出社すると社員たちに次々と声をかけられ、大丈夫かと心配された。私はそのたびに笑って大丈夫だと答えた。そしてその社員たちは皆、私の後ろにいる透真を見て一様に驚き、一礼をして逃げていった。なんだか透真を恐れているようだった。出会ったばかりの私のように。


副社長である私のために当てられた部屋は、掃除嫌いの私のせいで随分と汚れていたはずだった。机の上には資料の山が出来、いつもそれを掻き分けて仕事をしていた。

それが今は――。

「あ、あれ?」

今までの惨状はどこへやら、すっかり片付いていた。おまけに見知らぬ家具まで増えていて。

驚きのあまり、透真を見ると得意げに微笑んでいた。

「あまりに悲惨な状態だったので、僕が片付けておきました」

木製の机に触れてみる。今までだったら埃が手にくっついてきたはずなのに、ピカピカと輝いたままだった。すこしも曇っていない。

「資料の山はそっちの本棚に、ジャンル分けして入れました」

指差された方を見ると、見たことの無い本棚に、資料たちが綺麗に収まっていた。

いつまでも唖然としている私に透真は声をかけた。

「さぁ、仕事を始めましょう」
/69ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ