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ラブ☆ファイト!!
第2章 に

















ドスッ、ドスッ、鈍い音と共に、
重厚な壁がベッコリ穴があいた。


素手で、壁に穴をあけてしまうなんて、


どんな怪力の持ち主か、想像を絶すべき。



そこには、ドス黒いオーラを身に纏った類の姿があった。






「玲、本当にバカな子だ、今まで手を出さずに、優しくしてやったのに、このオレを本気で怒らせるなんて、本当にバカな子だよ…」







ふだんは、無表情で、無関心だが、興味深いものがあれば、それに対する執着心が激しい。


その執着した者に、少しでも裏切られたと思えば、究極のサディストになってしまうのかもしれない。

もしくは、古から近親相姦を繰り返した結果、濃すぎる一条院の血がそうさせてしまうのか…。

類は、抑制できないほどの激しい感情が、止められず…

毎朝、玲の髪をとかしていた櫛を、鏡台の鏡に、投げつけていた。




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